むし歯治療について
虫歯は、放置すると“抜歯”することになる可能性があります
虫歯になると歯が痛むということは、経験上ほとんどの方がご存知だと思います。今、当院のホームページをご覧頂いている方の中には「少し歯が痛むなぁ」という自覚症状をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、虫歯が歯痛の原因になることは知っていても、抜歯の原因にもなりうることを知っている方は意外に少ないように思います。歯周病が抜歯の原因の大半を占めていることはなんとなく知っていても、虫歯もほぼ同じくらいの割合で抜歯の原因になっていることまでは・・・。
上に掲載した図は、残念なことに紛れも無い事実なのです。抜歯になる原因として、虫歯は歯周病に次ぐ2番目に多い病気なのです。
痛み始めは既に虫歯が進行している状態?
虫歯の治療方法のページでも説明しますが、虫歯の進行は、その状態によって4段階に分けられています。そこで重要なことは、虫歯の進行の最初の段階では、痛みなどの自覚症状はあまり出ないということです。
つまり、歯の痛みという自覚症状が出て、治療のために歯医者に行こうかどうか迷っている状態の歯は、既に初期の段階を越えて、第2段階に入っている可能性があるのです。
この状態の虫歯は、どんなに早く治療に着手しても早すぎということはありません。虫歯の進行が次のステージに進んでしまえば、削って詰め物を詰めるといった簡単な治療では対処出来ず、神経を抜いて被せ物を装着するというような大掛かりな治療が必要になるかもしれないのです。
痛みに耐えることなく速やかに治療を!!
日々の忙しさや、歯医者に行くことへの不安など、色々な原因が重なって、「この程度の歯痛なら耐える!」という決断をしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、どうかそのような我慢はなさらないでください。その我慢は報われることはありません。後々の大変な治療となって返ってきてしまいます。
虫歯治療は、まず予防によって未然に防ぐというのがベストです。そして虫歯になってしまったならば、早期に治療をしてなるべく歯を削らないで処置するというのがベターです。
「虫歯で歯を失う」ということにならないよう、痛みなどの自覚症状がある方は、なるべく早く治療を開始することをおすすめいたします。